今回レビューするものはベース用プリアンプとなるFreedom Custom Guitar Research × Akima&Neos Wild Stompです。
主な仕様として
コントロール:Bottom・Bump ・Kick Up・Total
電源:DC9Vセンターマイナス
重量:381g
サイズ:W118mm x D93mm x H49mm
トゥルーバイパス
9V電池内蔵可能
アナログエフェクター
となっています。
Freedom Custom Guitar Research(フリーダムカスタムギターリサーチ)の説明としては東京に自社工房を構えるギター、ベースの製造やリペアを行なっている国産メーカーです。特にギター、ベースの100年保証やステンレス製のオリジナルフレットが印象深いです。
Freedom Custom Guitar Research公式サイト↓
Freedom Custom Guitar Research
そんなFreedom Custom Guitar ResearchがAKIMA & NEOSと手を組んでコラボレーションアイテムであるエフェクターを出しました。
AKIMA & NEOS(アキマ&ネオス)の説明としてはアンプやエフェクターをハンドメイドで制作しているアキマ・ツネオ氏による国産メーカーです。自身もプレーヤーであることから現場向きの製品を輩出しています。
AKIMA & NEOS HP↓
こちらのWild Stomp(ワイルドストンプ)は筐体がザラザラしているものですが、黒色でも筐体がザラザラしてない方も存在しています。ザラザラしているものとそうでないものとでは真偽が不明なのですが音が違うと言われており、もし機会がありましたら両方を比べてみるのもいいかもしれません。(単に個体差かもしれませんが…)
また、通常ラインナップの黒色と白色の他に限定色とはいえカラーバリエーションも多く、ある程度出回っていますので好みの筐体の色を探すのもおすすめです。完全ハンドメイドなため流通量が少ないのですが、見かけたらぜひ試奏してみてください。
使用してみた感想としましては、太さの象徴みたいな印象を受けつつバンドアンサンブルでよく抜けてきます。Bottomは時計回りに回すほど低域がでてくるのでアンプらしい素直な太さを感じました。プリアンプというよりはまさに製作者の意図通り、アンプを足元に置いている感覚でしょうか。
単純に音が太くなり煌びやかさ、艶も出すことができるにも関わらずエッジを抜けさせることができます。まさにバンドで活きてくるペダルだと思われます。
比較的クセが強めですのでどのベースでもWild Stompらしさを簡単に体感できるでしょう。そういった点ではTECH21 SansAmp BASS DRIVER DIに近いものがあるのではないでしょうか。
Kick Upでの歪みも、真空管アンプが歪んでしまったというよりはファズらしさを感じるものではありますがどの位置でも破綻することなく使えます。これによりうまくバンドアンサンブルに混ざることでしょう。
歪みの幅はオーバードライブ〜ディストーション、人によってはファズらしさを感じるといったところでしょうか。なんといってもこれをオンにすれば真空管アンプのような太いまとまった音が前に出てきてビンテージなベースらしさを感じさせてくれます。
古臭い歪みですのでモダンな歪みを求めている方にはこのペダルの歪み部分は選択肢には入らないと思います。しかしながら、ゴリゴリした感覚が気に入れば足元はこれだけで完結するかもしれません。
こちらの各ノブの効果はなかなか名称だけではわかりにくいと思いますがぜひそういった固定観念を捨てて耳で判断して音作りをしてください。
公式サイトによると
「Bottomで低域とアタックのコントロールができ、時計回りで低域が増し、
Bumpでハーモニクス(高域、歪み)のコントロールができ、時計回りで高域と歪みが増し、
Kick UpでBumpの音量のコントロールができ、
Totalでマスターボリュームが調整できます。」
個人的にマスターボリュームがあるペダルが便利すぎるので好印象の傾向にあります。
Mode SwitchのLED消灯時はDeep ModeとなりBottomとTotalだけが機能し、
逆にLED点灯時はWild ModeとなりBottomとTotalに加えて、BumpとKick Upが有効になります。
Wild Stomp製品ページ↓
Pedals & Amps /Wild Stomp –Freedom Custom Guitar Research
これによりナチュラルの音をDeep Modeで作りつつ、ここぞというときに歪ませるという使い方や常時歪ませっぱなしのプリアンプ兼歪みという使い方もできますので利便性の高いペダルなのではないでしょうか。
まさにビンテージチューブアンプのアンプヘッドとして制作したというその信念を感じられるエフェクターです。
Bottomで低音とアタックを、Bumpでハーモニクス(高域と歪み)をいじれるのでベース本体の特性にもよりますが、ミドルのよく出る個体に合うのではないでしょうか。
特にBottomが優秀なコントロールですのでDeep Modeでかけっぱなしという人も少なくないと思われます。Wild Modeの歪みは比較的、好みが分かれやすいように感じるものですがDeep ModeのBottomが嫌いな人はいないのではないでしょうか。
おすすめのセッティングですがWild ModeにてBottomを3時、Bumpを7〜8時、Kick Upを3時、Totalを10時にし、Wild Modeにしたものが好印象でした。
このセッティングでは、僅かに歪みつつも、低音とほどよい高域を感じられベース本体がグレードアップしたかのような錯覚に陥りました。Bumpを僅かに上げることにより歪ませることでアンサンブルに溶け込みやすくし、音像が引き出されてます。
9時以降にBumpを上げると大幅に歪み、高域が目立っていきますのでBottomで得た低音とのバランスを考えると個人的にはこれくらいが気持ちいいと感じました。
これまでいい点を挙げてきましたが、デメリットももちろんあります。
LEDが赤色で目に付きやすいのとこれは個体差なのかもしれませんがフットスイッチが他製品よりも硬く、スイッチングノイズが乗ってしまう可能性があるということです。
私の個体、環境ではスイッチングノイズは感じられないのですがそういった声も聞こえてきますのでぜひ試奏の際は自分の環境を再現してお試しください。
ワイルドストンプ、おすすめです。
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